road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「砂迷宮」内田康夫/実業之日本社

浅見光彦シリーズ新作長編。

なんとなくいつもの作品とはちがう印象の残る作品だった。
浅見光彦がより大人というのか、頼れる男として活躍したのが
うれしい。

いつもの紀行文的な側面と歴史を掘り起こす部分の
バランスがうまくとれているというのもあると思う。

「旅と歴史」の藤田編集長や、軽井沢のセンセが登場しない、
そして結局、兄である浅見局長の素性が、捜査をともにすることになる
警察関係者に発覚することによるお決まりのシーンもなくて、
もしかして浅見光彦シリーズで始めてじゃないのかな。

この作品は、浅見光彦シリーズの転換期になるものかも
しれないと思った。