road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「ラッシュライフ」伊坂幸太郎/新潮社

仙台を舞台に、複数の登場人物の視線で物語が編まれていく。

どんな小説なのか、想像も出来ない中で、
時系列も、つながりもはっきりしないパズルを
それでも読み込んでしまう。

人生だったり、価値観だったり、
大切のものについて言及するようなエピソードが
示されるが、でもやり過ぎない。
奇跡も、リアリティを損なわないように配慮されている。

そして最後にコラージュされたパズルの
有機的なつながりを改めて読み返す。

これが、伊坂幸太郎さんの作品の抜群の上手さ、
なのだが。

でも、上手い小説を読みたいわけじゃないんだよね。

最近、技術的に優れた何人かの新人(?)作家の
作品を読んでいて個人的に思うことだ。