伊坂幸太郎さんの長編小説。
なんといえばいいのか。。。
今まで読んだことのない、野球小説。
おもしろかった、です。
ジャンルを問わず、
小説がこんなに自由に世界を広げられるものだとは。
伊坂幸太郎さんの小説といえば、
言葉の遊びが特徴的で、それがおしゃれだったり粋だったりするけれど
見方を変えると、すこし鼻につくこともある。
今回、題材を野球、誕生そのときから
運命を背負った一人の少年の人生にしたことで
今まで読んだことのない、小説になっている。
ノンフィクションもフィクションでも、
個人的に好きな野球小説がいくつもあるのだけれど、
本作もそのひとつになった。
伊坂幸太郎さんの作品がこのジャンルにはいってくるなんて。
小説で映画の世界を実現しようとした
「ゴールデン・スランバー」しかり、
枠を超えて新しいものを創造しつづけている作家の
おおげさに言えば、なにかを越えたものを感じる。
新作がでるたびに楽しめそうです。
{あとがきにて:
作者自身、単行本化にあたって書き直しを行ったことで、いつもの
自身の小説とも雰囲気のことなるものになったとコメントされてます。}