伊坂幸太郎さんと阿部和重さんによる、合作書き下ろし長編。
はじめは普通に伊坂幸太郎さんの新作長編とおもいながら読み始めました。
本書では、あとがきなどもなかったので、
実際に過去のコラボや共作とは異なるこの合作小説がうまれた背景を知りたい方は
下記をごらんください。
実際、こんな合作がなりたつというのは奇跡的なことだとも思いました。
■本の話 WEB インタビュー・対談はこちら
http://hon.bunshun.jp/articles/-/2856
少年時代の戦隊ものヒーローに
野球少年だったころの仲間、
そして東京大空襲の夜に東北に消えたB29の謎
最後まで読み終えると、
最近の世界でのテロの恐怖のリアリティもあって、
男たち二人が世界を救った、という主題の偶然(必然なのか)のあやうさと
たどりつけた安堵さに浸れます。
生きているだけで、いろんな人とのつながりがあって
こんなエンターティメントもあるのだなと楽しみました。