伊坂幸太郎さんの小説。下記2編を収録
- シーソー・モンスター
- スピン・モンスター
文芸誌「BOC」創刊を記念した「螺旋プロジェクト」
古代から未来までの日本を舞台に、
海と山、2つの一族の対立の歴史を描く8組9名の作家による
競作プロジェクト作品として、
最初に読んだ作品になりました。
「シーソー・モンスター」は、昭和後期のエピソード
設定時代背景のせいもあるのか、伊坂幸太郎さんのちょっと懐かしい感じの
テイストがあって、冒頭から”私”のあたふたするところにちょっと笑ってしまった。
プロフェッショナルなスキルをもったエキスパートが、
正義だったり自分の味方だったりすることの
安心感、本作の最後の戦いは本当に爽快感がありました。
「スピン・モンスター」は、近未来のエピソード
この数年のネット世界の動きを見ていると、わりと現実的な想像ができる時代設定で
その分、近未来小説にありがちな違和感はなく楽しめました。
それに・・ いやこの設定は想像してなくて嬉しかった。
賢く、たくましく、そして優しく正しく生きられればいいな、
そう思います。