road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「悪魔の種子」内田康夫/幻冬舎

浅見光彦シリーズの新作。

舞台は、新潟、茨城、秋田、岩手、そして東京と展開して
息つく暇もない。

就寝前に軽く読み始めたが、最後まで読んでしまった。
内田康夫さん、近年・渾身の作ではないかと思う。

推理小説と時事的なことがらは、あまり相性が良くないと
思っているが、最近の内田さんのハードカバー作品は、
うまく生かしているように思う。

読んでいて、その事件や時代を想起させられる。

物語の中盤の舞台となる茨城(つくば・霞ヶ浦)には、
かつて2年ほど勤務した経験があり、懐かしかった。

つくばエクスプレス(TX)ができて、
秋葉原とつながることで、また変わっていくのだろうけれど。

花粉症緩和米についての、情報も興味深い。
遺伝子組み換え農作物について取り上げた小説には、大作も傑作も多いけれど
日本を舞台にしたこの切り口は新鮮。

一読の価値ありです。