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「豆の上で眠る」湊かなえ/新潮社

湊かなえさんの長編小説

第一章 帰郷
第二章 失踪
第三章 捜索
第四章 迷走
第五章 帰還
第六章 姉妹

週刊新潮に2013年2月~9月に連載
(湊かなえさんの初めての週刊誌連載だったとのことです。)

この作品は知らなかった。

主人公:大学生の結衣子(ゆいこ)の母のお見舞いを兼ねた帰省時の
今の視点と、

小学1年の夏に遭遇した姉の失踪事件の時の記憶が
交互に描かれる。

序盤から、
どういうこと?という違和感を感じながら、

結衣子(ゆいこ)の当時の記憶をたどっていく中で
その経験と感情の起伏を追体験する気分になります。

面白かった。

そういうことだったか。。

終盤でようやく明かされた真実に
結衣子(ゆいこ)と同じ感情を共有できると思います。

悪意など誰も持っていないのだけど、
ちょっと悲しく切ない感じがする。

もっとうまいやり方があったんじゃないかという
気持ちが残ります。

創作された物語なのだけど、

確かにあった家族・姉妹の出来事だと
感じさせるのは、湊かなえさんの上手さですね。

未読の方、おすすめです。

<出版社からの内容紹介>
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小学校一年生の時、結衣子(ゆいこ)の二歳上の姉・万佑子(まゆこ)が
失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、
そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、
二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。
喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、
大学生になった今も微(かす)かな違和感を抱き続けている。
――お姉ちゃん、あなたは本物なの? 
辿り着いた真実に足元から頽(くずお)れる衝撃の姉妹ミステリー。
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<新潮社の作品URL>
https://www.shinchosha.co.jp/book/126772/
試し読みもできます。

著者:湊かなえさんのインタビュー記事も読めます!