road2vのブログ - a little white rooster

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「カケラ」湊かなえ/集英社

湊かなえさんの長編小説湊かなえさんの長編小説


■プロローグ前のとびらの文章


田舎町に住む女の子が、大量のドーナッツに囲まれて自殺したらしい

モデルみたいな美少女だとか。

いや、わたしは学校一のデブだったと聞いたけどー.

 

プロローグ
第一章 ロック・ジュウヨン

第二章 ドーナッツの真ん中第

三章  似たもの親子

第四章 道徳とか、倫理とか

第五章 あまいささやき

第六章 あこがれの人第七章 あるものないもの

エピローグ

 

プロローグ

 


前のとびらで書かれた文章が、本編とどうつながってくるのか?


章が進んで、後半になるまでわからないのだけど、
主人公と、かつてそして現在進行形でかかわりのあった

語り手たちの言葉で物語がつづられていく中で、

思い出とか、出来事とかの輪郭が、浮かんできて、
視点が変わるたびに、引き込まれていきます。

湊かなえさんの、この筆力がすごい。

 

そして、Endingの前で明らかになった真実。
ちょっと、途中から自分がイメージしていたのとはちがった。
悲劇の真実は、切なく悲しいな。


誰もが、ひどい悪意や意図をもっていたわけではないのに。
ちょっと、行動を変えたり、言葉を交わしたりしていれば
変わってきていたのに。

 

本書を読むと、
自分の周りの人たちについて、
その行動や言葉の意味、その裏にある思いをを想像することの大切さを

想像することの大切さがわかる気がしました。 

その点で、今の時代だからこそ、たくさんの人に読んでほしい。


- 堀口親子の、まっすぐさとか明るさとかには ほっとさせられます。

 

<集英社公式サイト>https://lp.shueisha.co.jp/kakera/

 

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