原尞さんの長編小説
2018年 刊行時のコピー、
沢崎シリーズ、14年ぶりの最新作 デビュー30周年記念作品
当時、すぐ予約して、
おさらいとして、
過去の作品を読み返した後でじっくり読みたいと
思っていたのですが、
「天使たちの探偵」あたりですこじ時間が空いて
そのまま、5年たってました。
さすがに、またシリーズ最初からというのはやめて
待望の新作。
Kindle版、本書の仕様なのか、
黒地に白文字の画面に
最初は違和感あったのですが、
導入部から、するすると引き込まれる抜群のうまさ。
かわらない沢崎の姿、仕事ぶり。
面白かった!
一気に読み終えました。
なじみの登場人物たちとの絡みも、いままでより
ちょっと温かみを感じる感じがしてよかった。
幸せな読書体験でした。
<出版社URLの内容紹介>
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11月初旬のある日、渡辺探偵事務所の沢崎のもとを望月皓一と名乗る紳士が訪れた。
消費者金融で支店長を務める彼は、融資が内定している赤坂の料亭の女将の身辺調査を依頼し、
内々のことなのでけっして会社や自宅へは連絡しないようにと言い残し去っていった。
沢崎が調べると女将は六月に癌で亡くなっていた。
顔立ちのよく似た妹が跡を継いでいるというが、調査の対象は女将なのか、
それとも妹か? しかし、当の依頼人が忽然と姿を消し、いつしか沢崎は
金融絡みの事件の渦中に。
切れのいい文章と機知にとんだ会話。
時代がどれだけ変わろうと、この男だけは変わらない。
14年もの歳月を費やして遂に完成した、チャンドラーの『長いお別れ』に比肩する渾身の一作。
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<ハヤカワオンライン作品URL>
https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013841/
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<ハヤカワ オンライン 原尞先生逝去のニュース>
https://www.hayakawa-online.co.jp/new/2023-05-10-094246.html
読了後、新作のニュースでもでてないかと思って
検索してみたら
原尞先生逝去のニュースがでていました。
(2023/05/10)享年76 福岡県内の病院で死去とのこと。
つい先日のことなのですね。
素敵な作品をありがとうございました。
ご冥福をお祈りします。
原尞『それまでの明日』著者あとがき 全文掲載(文庫化)
https://www.hayakawabooks.com/n/n8aca92e80979
「それからの明日」よめないのかな。。