road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「風の盆幻想」内田康夫/幻冬舎

浅見光彦シリーズの最新作。

富山県の「風の盆」/「おわら」についての描写が詳しい。
(あとがきにのべ四次もの現地取材を経て脱稿まで丸4年を要したと記されています。)
自分と縁のある九州や西日本だと、歴史や風物(方言も)親しみがあって
楽しめるのだけれど、最近は東日本を舞台にしたものが多い。
それにしても日本は広い、有名な祭りや行事といっても知らないことばかりだ。

本作は、"軽井沢のセンセ"と行動をともにするので、他の作品とは少し趣向が異るが、
最近、浅見光彦の恋愛?エピソードがだんだん登場しなくなってちょっと寂しい。

内田康夫さんの名前を始めて聞いたのは、学生時代のFMラジオの中。10代だった。
20代前半、就職してすぐのころ水谷豊さん主演の2時間ドラマで、
浅見光彦シリーズを始めてみた。
当時あこがれだった2代目ソアラの活躍とあわせて楽しみにしていた。

ドラマの浅見光彦役は(製作局もちがうようだけれど。)、代替わりして
若返っているけど、小説の中ではだんだん年をとっているのは
作中で時間も少しずつ進んでいるということなのか・・.
乗っている車はずっとソアラなのだけど、3代目や現行(レクサスになった)
では象徴するものも変わってしまう。
もうすこしで年齢も追い越してしまうのかと思うと複雑な気分だ。