海堂尊さんの長編小説。
冒頭、アフリカ大陸での新型インフルエンザ・キャメルの発症のシーンが描かれて、
医療パニック小説になるのかとおもいきや、
期待はよい意味で裏切られました。
AIセンター、医療と司法の綱引き、、
従来のシリーズで問題提起されてきた問題が
桜ノ宮、極北、そして今回は浪速を主舞台にして
道州制に端を発した政治問題につながっていく。
白鳥さんが顔みせ程度の登場でとどまり、
今回の主役はフィクサーとして活躍する彦根氏。
エンタティメント作品も、一貫した主張のグランドデザインで
貫かれると、また別の力強さを感じます。