「チーム・バチスタの栄光」から連なるシリーズ長編のひとつ。
厚生労働省の役人:白鳥と東城大医学部付属病院:田口公平が
再度、まみえる作品だけれど、
過去の作品でもすこしづつ提示されてきた
実際の医療行政の問題に焦点をあてた本作は、
今までの作品とは、すこしテイストが異なる作品になっています。
個性の強い人物の新登場にも、さすがに食傷気味。
おそらく現実にちかいのだろうリアルな描写も
それだけに楽しめるようなカタルシスまでは
転換できていないような気がします。
海堂尊さんの伝えたいことは、本作のような
可能性の未来を提示することなのかもしれませんが、
もう少しエンターティメントよりの作品に
回帰することも期待しています。