”チームバチスタの栄光"シリーズの作者:海堂尊さんの本。
2007年から2014年まで7年7か月
、”日経メディカルオンライン””宝島社HP"の
ブログ記載記事をまとめたもの。
海堂尊さんの本は”東城大シリーズ”を中心にずいぶん読んでいるので、
AIはもちろん医療問題についての強い意識はもちろん知っていたのだけれど、
それ以外の発言や活動については正直知らなかった。
本書の”無頼派”発言という言葉も、本書を読んで初めて呑み込めました。
闘かう人というのは尊敬に値すると思う。
本屋大賞についてなど、個人的に興味のある分野だし、
文化・社会的にもそれなりに大きなトピックスなのだろうと思うのだが、
記憶にない。
自分の感じている世界と、他の人の見ている世界は異なっているのかもしれない。
情報のあふれたネット社会でもそうなのだ・・
そのことは、あらため気に留めておいた方がよいと実感した。
本書で、”善人の鈍感さ”が、社会を悪化させるということが書かれていて、
それについては自分のことも含めて、考えさせられた。
エースだったりチャンピオンだったりTOPにいる人たちは、だからこそ発言できるし、
やるべきことはあると考えていたのだが、
まがりなりにも現実社会の中で生きているのなら、個人でも同様に
行動できることはあるのだな、と。
日頃、動いていなかった脳や心の一部が動かされたような気がして、
それが本書を最後まで読んで得たよかったと思うことです。
海堂尊さんの小説のファンであるひとも、
そうでないひとも、ぜひ読んでみてください。