四人の女性の高校時代と40歳を超えた今がカットバックしながら、
物語がつづられる。
登場人物たちは、私より4歳ほど上の世代。
こういう設定だと、つい自分の人生と重ねあわせて見てしまう。
20年(本作では23年前後?)という時間は、振り返って考えるには
絶妙な時間だとつくづく思う。いくつかの時代をあきらかに超えてきたと
思えるし、選んだ道の結果を冷静に振り返ることもできる。
年齢は近いけれど、見ているものも価値観も感じかたも
ずいぶんちがうと思ったが、男と女の違いのせいか?
今年の読書経験で共通して思ったのは、
家族と一緒に生活するならその心のつながりが
幸せ感に通じる度合いが極めて高いということ。
以前、森(前)首相が首相在任時、マスコミからずいぶんたたかれていた
ことがあった。そのときに印象的だったこと。
何かの番組で家族の話にふれたことがあったときに、
森(前)首相の家庭はとても幸せなのだと思った。
そうである限り、バッシングなど外の世界の小さな嵐にすぎない。
2005年ももうすぐ終わり。
来年は今年より良い年になるようにしたい。