誉田哲也さんの長編小説。
舞台は、元受刑者を積極的に受け入れてくれる
１Fのカフェ「Plage（プラージュ：フランス語で海辺の意味）」が
併設されたシェアハウス。
物語は、執行猶予中に火事で住んでいたアパートを焼け出され
プラージュを紹介された
主人公：吉村貴生と
ある目的をもってプラージュに潜入取材している
もうひとりの主人公であるフリー・ライターの視点をメインに、
プラージュのオーナーである朝田潤子、
同居人の小池美羽、中原通彦、矢部紫織、加藤友樹、野口彰たち
の視点やかかわる日常がつづられていく。
登場人物たちが、みなそれぞれ過去を持っていて、
それゆえに普通の人たちとはちがう葛藤を抱えているのだけれど
だから食事だったり、会話だったりのの普通のやりとりに
ほっとしたし、
ラストの2年後の再会のシーンでのささやかな幸せにほっこりします。
