road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「この胸いっぱいの愛を」梶尾真治/小学館文庫

映画「この胸いっぱいの愛を」の原作者である梶尾真治さんが
自ら書き下ろしたノベライズ作品。

ジャンルとしてタイムトラベルものには、傑作が多いと思っている。
映画のCMをみておもしろそうだったので、レンタルで映画をみられるまで
待とうかと思ったけれど、原作を先に読んでしまった。

1986年門司を舞台に、話は展開する。
門司は電車で通り過ぎるだけで街をあるいたことはないけれど
時代も場所も親しみがある。

物語のなかで、時間は20年の時間をまたぐけれど、
20年というのは絶妙な時間設定だなと思う。
子供が大人になる。少年が過去を振り返る年になる。etc
かけはなれていない、まだつながりが残る。

時間ものに、まだこんな手があったのかと思った。
時間をつむいで生きていくことに意味がある。
そうかんがえさせれる。

梶尾さんの次回作も楽しみに待ちたい。