映画「この胸いっぱいの愛を」の原作者である梶尾真治さんが
自ら書き下ろしたノベライズ作品。
ジャンルとしてタイムトラベルものには、傑作が多いと思っている。
映画のCMをみておもしろそうだったので、レンタルで映画をみられるまで
待とうかと思ったけれど、原作を先に読んでしまった。
1986年門司を舞台に、話は展開する。
門司は電車で通り過ぎるだけで街をあるいたことはないけれど
時代も場所も親しみがある。
物語のなかで、時間は20年の時間をまたぐけれど、
20年というのは絶妙な時間設定だなと思う。
子供が大人になる。少年が過去を振り返る年になる。etc
かけはなれていない、まだつながりが残る。
時間ものに、まだこんな手があったのかと思った。
時間をつむいで生きていくことに意味がある。
そうかんがえさせれる。
梶尾さんの次回作も楽しみに待ちたい。