百田尚樹さんの長編小説。
第一章 進水
第二章 出航
第三章 座礁
今、下巻の1/3を読んでいるのですが、
とにかく分厚い。字も小さくて読むだけでぎっしりつまった主人公の語りを
追うことにかなりのエネルギー使うのでいったんメモ。
主人公:作田又三は昭和30年、大坂生まれ。
ウィキペデイアでみたら、この設定は作者の百田尚樹さんと重なりますね。
物語は終始、主人公の視点で少年時代から成長するまで
自分の行動や感じたことを語るようにつづられます。
一人の男の行動、思い、それはボリュームがある・・ですね。
世相(生活ぶりや学生運動の話)や
会話の中の芸能界のトピックなどはその時代を
その年齢ですごした人間だけが書けるもので、
同じテーマで小説を書かないといわれる百田尚樹さんが
あえて、このテーマをひとつ選んだのは、
それを書き残すことが目的なのではないかと推測しました。
作田又三の生き方は
破天荒といえばよいのか、自分自身とはつながらないのですが
家族、(祖母、母、弟たち)の視線で眺める読み方もあり
人生なんてこんなものかもという、一面の真実が感じられるなあ・・。
上巻では、
高校を卒業して就職した又三があるきっかけで猛勉強して大学に入り
一度は弁護士をめざしたりしたものの・・というところで終わります。