road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「ちぎれた鎖と光の切れ端」荒木あかね/講談社

荒木あかねさんの長編小説

江戸川乱歩賞受賞第一作

第一部
九州・熊本県の孤島(従島:あだしま)、海上コテージで起こる連続殺人

冒頭
島の地図、コテージの見取り図、そして登場人物一覧

これだけでわくわくしますね。
荒木あかねさんの新本格への愛を感じます。

同じく九州・大分の孤島を舞台にした
綾辻行人さんの「十角館の殺人」読んだ時の感覚を思い出しました。

そして
第2部 埋もれていた真実があきらかになっていく後編

新たな連続殺人事件の被害者の遺体を発見する
大阪市環境局東部クリーンセンター職員の
主人公:横島真利愛(まりあ)
のキャラクターがまた魅力的。

真利愛を警護することになる

大阪府警吹田署の刑事:
新田如子(ゆいこ)と瀬田環とのやりとりも
楽しくて、
犯人や関係者のすこし嫌な印象を払拭してくれるのがまたよい。

新たな新本格へのチャレンジを楽しみました。

江戸川乱歩賞受賞第一作にこういう作品を選んで、
完成させた
荒木あかねさんの胆力もすごいなと思います。

そして

魅力的なキャラ、
横島真利愛も再登場して
新田如子(ゆいこ)/瀬田環
刑事ペアが活躍する作品が今後でてきたら嬉しいな。

期待したい。

<出版社URLの内容紹介>
-----

江戸川乱歩賞受賞第一作
2022年のミステリーランキングを席巻したZ世代のアガサ・クリスティーが描く哀しき連鎖殺人

「私たちが絆を断った日、島は赤く染まった。」

復讐を誓う男がたどり着いた熊本県の孤島(クローズドアイランド)で
目にしたのは、仇(かたき)の死体だった。
さらに第二、第三の殺人が起き、「第一発見者」が決まって襲われる――。

2020年8月4日。島原湾に浮かぶ孤島、徒島(あだしま)にある海上コテージに
集まった8人の男女。
その一人、樋藤清嗣(ひとうきよつぐ)は自分以外の客を全員殺すつもりでいた。
先輩の無念を晴らすため--。しかし、計画を実行する間際になって
その殺意は鈍り始める。
「本当にこいつらは殺されるほどひどいやつらなのか?」樋藤が逡巡していると
滞在初日の夜、参加者の一人が舌を切り取られた死体となって発見された。
樋藤が衝撃を受けていると、たてつづけに第二第三の殺人が起きてしまう。
しかも、殺されるのは決まって、
「前の殺人の第一発見者」で「舌を切り取られ」ていた。

そして、この惨劇は「もう一つの事件」の序章に過ぎなかった――。
-----

<講談社BOOK倶楽部の作品URL>
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000379477

 

 

road2v.hatenablog.com