貴志祐介さんの連作小説集
貴志祐介さんの本を読むのは久しぶり。
ホラーや怪談というカテゴリにはいる小説なのだろうけど、
抑えた筆致にリアリティがあって、
こういう、ちょっとぞくっとする小説を
読めたのは嬉しい。
特に面白かったのは、「白鳥の歌」
自分も20代~30代にかけて、オーディオを趣味にしていたのだけど
冒頭、SPレコードについての説明はすごい興味深かった。
(LPレコードより明確に劣るもので、必然的にすたれたと思っていだけど
そうじゃなかったのか。)
幻の音源、その歌を録音した幻の歌姫の人生とは。。。
音への興味もあいまって、ぐんぐん引き込まれました。
貴志祐介さんも、すごいオーディオ趣味の人なのではないのかな。
これは、オーディオ好きの人は、絶対よむべし。
おすすめです。
<出版社HPの解説より抜粋>
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生きながら、地獄に堕ちるということ――。恐るべき新シリーズ始動!
失踪した作家・青山黎明が遺した原稿。
それは彼を長年悩ませる謎の転移現象の記録だった。
転移に抵抗する青山だったが、更なる悪夢に引きずり込まれていく(「フーグ」)。
ある呪いを背負った青年の生き地獄、
この世のものとは思えないある絶唱の記録など、
至高のホラー4編による絶望の連作集。
『黒い家』『天使の囀り』『悪の教典』
……いくつもの傑作を生み出した鬼才・貴志祐介が
10年以上にわたり描き続けた新シリーズが遂にベールを脱ぐ。
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<KADOKAWAのURL>
https://www.kadokawa.co.jp/product/322204001073/
試し読みもできます。