村上龍さんのエッセイ集。
34年間連載されていたエッセイも本書が最終巻になるとのこと。
あとがきの日付は2018.07.8
装画は安井寿磨子さん、装幀は鈴木成一さん、
本書はハードカバーとして所有したくなる美しさがあります。
このシリーズは何冊も読んできたのだけれど、
タイムリーにライブ感がある状態で読んだのは
初めてなのかもしれない、と思います。
村上龍さんは、経済番組「カンブリア宮殿」の進行役をされているので
かわらずその姿にふれつづけている、
という印象をもっていましたが、
個人的な生活や、思いをつづった文章を読むと
-本書ではサッカーへの思い入れやかかわりの話が多数でてきますが
わずか10年ちょっとの時間でも、
変化というものはあって
それは取り戻せないものなのだな、と感じます。
10代の後半(限りなく透明にちかいブルーや67とか)から、
村上龍さんの小説やエッセイを読んできた
自分と同じくらいの年齢の人には
読むと感じるものがある、本だと思います。おすすめ。