誉田哲也さんの新作長編小説、それも2冊。
「硝子の太陽 R(ルージュ)]は姫川玲子シリーズ
硝子の太陽 N(ノワール)]は、ジウそして歌舞伎町セブンシリーズ
両シリーズの豪華なコラボレーション。
久しぶりの新作長編だけでもうれしいのに
たまにこういうことがあるから、読書好きにはたまらないですね。
同時刊行の最新作だからこそのこだわりなのか、
現実の世相とのリンクも本作ならでは。
かつての警視庁姫川班は解体されたものの、
成城署で新たに自分のチームを持って、再び捜査官として活躍する姫川玲子の姿がうれしい。
姫川玲子が新宿署に東弘樹警部補を尋ねた後、
昭島署を訪れたときのエピソードは、
ちょっとうるっときます。
警察組織というものの美点が時折垣間見れる
シリーズの中でも秀逸。
最後の悲劇は残念だけれど、
久々の長編を楽しみました。
次回作も楽しみです。