road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

電子ブック楽天<kobo> -ちょっと長めに語ってみました。-

楽天BOOKSを持つ楽天が満を持して開始する電子書籍サービス。

http://kobo.rakuten.co.jp/

期待は大きかった。

ここしばらく他の電子書籍のサイトとかも眺めて、
今はどのくらい新刊がラインアップされているのかとか
観ていたのだけれど、サービス開始時と比べて正直それほど
状況が改善された気がしなかった。

だからこそ・・の期待だったけれど
代わり映えしない・・という感想。

ジャンルで追いかけると、膨大なページ数でおお!と思ったら
大半は英語の書籍ということらしい。
日本の電子書籍の現状を思い知らされる事態。

読みたいと思っていた新刊、少し前の話題作
サーチかけても引っかからない。
紙より電子書籍の方がマッチングがいいとおもう
ビジネス本もしかり。

それに値段も高い。
買い手のことを考えているのかな?

出版されたばかりのハードカバーを買うのには
大きな満足感がある。
装丁は凝っていてきれいだし、コレクター欲も
所有欲も満足される。

文庫や新書は、値段も安いし、ハードカバーに比べて
かさばらないので買いやすい。
文庫だと、後書きや解説も嬉しいし。

電子書籍のメリットは何だろう?
1.かさばらない。
 音楽(CDやテープ)がそうだったように自分の蔵書を
 電子ブックリーダー一つで持ち歩けたら・・というのは
 最大の希望であり、夢だ。この夢があるかぎりは期待はしてしまう。

2.絶版をきにしなくてよい(はず)
 手持ちの本、大半はもう絶版になっている。
 在庫もいらず、電子化されればコストもかからない、
 それは最大のメリット。
 好きだった作家の本、一度手放すと古本を探しても
 なかなか入手できない・・という現状への解。

3.値段!?
 ハードカバーの質感にはとどかないとしても、
 重要なのは中身、文章だから気にしない。
 文章が価値なら、文庫の値段が価格の上限を決める、と考えるのは
 まちがっているかな?
 在庫もいらない。
 電子書籍化のコスト?
 フラットなテキスト情報だけで8割の価値はあると思う。
 それで十分なのに・・

4.敬愛する作家に対して
 在庫や製本・流通コストがかからないから、値段をさげても
 作家へのリターンは十分確保されるはず。
 それに絶版による機会損失もない。
 たまたま読んだ作品を気に入れば、それ以外の作品の購入への
 すぐにつながる・・

5. レンタルサービスできないのかな?! 
  これができれば
  全国の読書ファンは一気に電子書籍に手を延ばすと確信している・
  1week \150円くらいでどうでしょう?

  実際の本で、
  コミックのレンタルサービスは昔からあるけど小説はみたことがない。
  在庫管理や回転率を考えると小説のレンタルサービスはなりたたないとは
  予測がつくけれど、
  電子書籍ならそれが可能になる。

 今、ほとんどの本を図書館で借りて読んでいる。
 コスト面もあるけど、どちらかというと保管場所の問題が大きい。

 図書館利用のデメリットは、
 新刊を刊行時にすぐは全く読めないということ。
 半年や1年待ちはざら。
 読みたいときに読めないのも・・

 それに作家にはお金が渡らない。
 (全国の図書館が購入することには価値があるけれど、
  読者としての貢献したいという気持ちはある。
  ブログで感想のせるのはそのため。)

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働いている大人の読書家にとって
本を買えない、買わないのは、
蔵書の管理場所や費用(引越しや場所)の理由が
大きいと思っている。

以前働いていた会社の先輩にこういう人がいた。

購入したハードカバーを一冊抱えていつも出社してくる。
通勤途中などで読み終わると、ゴミ箱などに毎回捨てるらしい。
だから住まいには、ほとんど本がない。
お金のこと、本を捨てるという点に抵抗がなければ
これは究極の解のひとつだとは思った。

作家にも、本屋や出版社にもお金が落ちる。
読みたい本にお金を払って、好きなときに読める。

本を捨てるのは抵抗があって、個人的には
とてもまねができないけれど、

電子書籍のレンタルサービスは
まさしくそれを合理的に可能にできる。

読みたいのは小説、物語、エッセイや主張、
読みたいときにそこに対価を払う。

# ここまで書いてきて、
 書籍のラインナップが拡張していかない理由・抵抗勢力
 出版や流通ということになるのだろうなと思った。

 作家にとってはつきあいなどのメンタル面の抵抗を
 のぞけば、メリットの方が大きいはず。

 読者にとってもメリットだけ。

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★ 値段について
  もしや?と思って調べたら、
  電子書籍では買えない、今自分が読みたい本、
  ブックオフで半額以下の価格でほとんど買えることがわかった。
  (今は、オンラインでも買えます。)
  自分自身もかつて売ったときの売価は新品同様のハードカバーで
  一冊100円くらいだった。

 実際の書籍だから、蔵書することで場所をとるデメリットはあるけれど、
 この値段ならちょっと割高のレンタルと考えて
 買って、読んで、処分(売る、捨てる)するという
 スタイルも成立できてしまうのだな、
 と思った。

 最大の欠点・実際に踏みだせない理由は、
 作家にお金が落ちないこと。
 {誰だったか、売るくらいなら捨てて欲しいといっていた記事を
  見た記憶がある。}
 
 でも正直、今はやってみようかと思い始めた。

Amazonキンドルのローンチの内容と
楽天の今後数ヶ月の状況によっては、
電子書籍の夢は、日本では夢で終わるのかもしれない。