三橋貴明さんの本。
何度も言葉にして繰り返されることが現実に影響する、
「言霊の国」日本。
専門家の口であたかも事実のように語られることの中にも、
根拠がなく、誤っていることが多い。
それを誰でもわかる(手に入れられる)データや資料をもとに
わかりやすく覆してくれる、
日本国民の情報リテラシー(読み取り能力)を高めることを
目的として書かれた本。
グローバリゼーションとナショナリズムについての項に書かれたことが
新鮮だった。
ギリシャ危機に端を発したユーロの苦境と、
PPTや米韓FTAの話題の中で、理想論で語られていたことと
現実の乖離が明らかになりつつある。
一方、Facebookに代表されるSNSの普及が、
抗いようのない国家を越えたつながりを促進している。
しんどいが、しっかり道を選んでいかねば。