三橋貴明さんの本。
「安全保証」「非常時へ備え」
江戸中期に大津波で壊滅的な被害を受けた広村(現在の和歌山県有田郡広川町）
で私財と投じて広村堤防を築き、共同体を守った濱口梧陵（七代目：濱口儀兵衛）が
紹介されている。
地震に津波、台風、大雨、土砂くずれに
最近ではまた火山噴火
自然災害と一緒に生きてきた日本で、
この数十年ないがしろにされていた公共投資の大切さが書かれている。
道路や橋脚、交通網など地域と地域が助け合うために必要なのだということ、
現実に災害が起きた時に
先人たちの築いてきたセーフネットに被害が抑えられ守られていることに
気づいていない、
ということがあるのはもったいないし恥ずかしいことだと思いたい。
公害や自然破壊などに対して改善をすすめるように
インフラやセーフネットについても、
共同体としての価値をきちんと認めて行きたい。
