副題は、「メンテナンス!」の方法。
前著「「捨てる!」技術」は、ベストセラーになって、
多くのメディアに取り上げられたと記憶している。
就職して一人暮らしを始めて、1Kのアパートに
どんどん荷物が増えていって
引越しをして、その量の多さを痛感していたときだった。
学生の頃は、手に入れたものはすくなかったけど、
失うものも少なかった。
物が増えて、豊かになっているはずなのに、
実際は所有しているものにしばられているんじゃないか?
特に本や雑誌、高いハードカバーも気楽に買えるように
なった。
たくさんの本が書棚をうめていくのはうれしかったけれど
引越しのときは、本をつめたダンボールがその荷物の
大半をしめていた。書棚もどんどん増えていく。
貧乏性だから、雑誌もなかなか捨てられない。
いつか必要になるんじゃないか?
切り抜いてスクラップしたり、COPYしたり、
いろいろ試したりしたけれど、物は増えていくばかり。
それ以外のものもおなじ。
「「捨てる!」技術」に書かれていたことは、
だから、いちいち自分の経験に重なった。
100%とはいかないけれど、
転職と2度目の引越しを機に
おもいきってライフスタイルを変えようとした。
実際、モノをおもいきりよく捨てきることはできなかったけれど、
モノを増やさないようにはできた。
モノを使い切って、自然減ですこしずつ身軽になってはいっている。
本書は、「技術」という側面から「メンテナンス」という
精神的な心構えにスタンスを移すことで、ライフスタイルを
より満足度の高いものに変えることを提案している。
書かれていることの何割か、すでに私が実際に心がけている
方法と重なっていて共感できた。
ガソリン高や、食材などの高騰、
問題ではあるけれど、
あえてライフスタイルを見直すチャンス<機会>と
とらえることもできるのじゃないかと思っている。