横浜に零細弁護士事務所を構える京森英二を主人公にした
5編からなる連作短編集。
「不法在留」
「措置入院」
「鑑定証拠」
「民事暴力」
「犯罪被害」書き下ろし
中嶋博行さんが「検察捜査」で第40回江戸川乱歩賞を受賞したのは、
もうずいぶん前(1994)という印象があります。
現役弁護士の書くリーガルサスペンスということで
その後出版された長編も読んできたけれど、
長い間ごぶさたでした。
ひさしぶりに図書館で未読の本作を借りてみて、
長編とはちがう味わいにおお・・と感想です。
一見さえない主人公:京森の活躍を知らないうちに応援してしまう。
面白いです。
今、やっているドラマ「ホカベン」の原作も中嶋博行さんなんですね。
こちらも楽しんでます。法律を扱う弁護士だけが書けるこういう
切り口の違うエンタティメントは今までなかった気がします。
(法廷ミステリーなどのぞいて。)
新作も読みたいと思いました。