表題作6編を含む短編集。
「大麻農家の花嫁」
「死刑」
「ねぎぼうず」
「おさびし島」
「LIttle baby nothing」
「ボロボロになった人へ」
初出1997の作品から書き下ろしの表題作まで。
「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、
すっかりメジャーになったリリー・フランキーさんだが、
その中でも書かれていた成功する前の生活感などが
反映されているのかな?と思った。
エロティックだったり、自堕落だったり、
反社会的なものものぞかせる。
巻末に配された書下ろしの表題作。
短くてあっという間に終わってしまった。
なんだろう。重くてすごい何かは感じるのだけれど。
”東京タワー”を読んでリリーさんを好きになった人に
薦めたいとは思わないけれど、これもリリーさんを
構成する大きな部分なのだと思いました。