road2vのブログ - a little white rooster

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「編集者という病い」見城徹/大田出版

幻冬舎社長、見城徹さんの
書き下ろしを含む、対談、インタビュー記事を集めた本。

序章の語りの熱さが、この本を象徴している。
とくに整理されず、重複して繰り返されるように集められた
文章の数々が、この本にはふさわしいと思った。

角川書店の時代から、誰もが記憶にあたらしい幻冬舎での数々の
伝説的な成功。テレビで見城さんの姿をみることが何度か続いて
それらの裏側について、直接語っているのを聞くことも
あったけれど、

それでも、この本で初めて知ったことも多かった。

尾崎豊との出会い、再開。
アルバム「誕生(BIRTH)」がこんなふうに生まれたとは
知らなかった。まだまだサラリーマンとして新人だったころに、
クルマ(シビック)のカセットでよく聴いていた。
歌詞や歌声、そうだったのかと思う。

高橋三千綱さんとの出会い、
TVでも共演していた村上龍さんや坂本龍一さんとの交友、
石原慎太郎さんとのこと。

学生運動での思いが、
今でも大きなエネルギー源になっていることについては
意外だった。

これだけのエネルギーを感じさせる人は
もう出てこないかもしれないとも思う。

見城さんの仕事を通じて、自分の生きてきた時代をまた
振り返ることができるのが、
すごいことだと思った。