逢坂剛さんの対談集。
同年輩の作家から、大沢在昌さん、真保裕一さんまで
ハードボイルド談義も絡めた作家の考えが楽しめます。
1987年の直木賞受賞作「カディスの赤い星」は、
その本の厚さと装丁が、印象的で、なにより
初めて直木賞というものを意識するようになった、
私にとって記念碑的な作品だった。
NHK FMでラジオドラマ化もされて、エアチェックしたテープを
何度も繰り返し聞いていたものです。
舞台となる時代は、当時でも少し古かったのかも知れないけれど、
九州の田舎で暮らしていた私にとって、
東京のイメージは、「カディスの赤い星」とずっと重なっていた。
この本の中の対談でも、「カディスの赤い星」について
何度も触れられていて懐かしかった。
また読みたくなりました。