road2vのブログ - a little white rooster

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「異能機関 上・下」スティーブン・キング/文藝春秋

スティーブン・キングの長編小説を読むのは久しぶり。

冒頭、

フロリダの警察を辞めた元警官:ティム・ジェイミースン
が、後に物語の舞台になるデュプレイにたどり着いて、
夜回り番の職を得るまでの章、

主人公の天才少年:ルークの、
愛する両親との関係が伝わる導入部、

物語のキーになる二人の人間性が魅力的で、
上・下巻の長い物語を

一気に読み終えました。

ルークがその天才的な頭脳とは、
まったく別の理由で誘拐されたきたことで、
組織の運命が。。というところ、

本当におもしろい。
楽しみました。

おすすめです。


作家デビュー50周年とのこと。
50年ってすごいな。

訳者の白石朗さんのあとがきを読むと
まだ、出版されていない新作長編もいくつかありそうで
楽しみです。


<出版社URLの内容紹介>
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異能の少年少女を拉致する謎の機関〈研究所〉。
彼らは子供たちの超能力を利用して何を企図しているのか。
冷酷なるくびきから逃れるため、少年は知恵をめぐらせる。

 ミネソタ州ミネアポリスに暮らす12歳の少年ルークは、
両親こそごく平凡だが、優秀な子供の特待校に通う神童だ。
彼にはちょっとした特殊能力があった。ふとしたときに、
周りのごく小さな物品をふれることなく動かしてしまうのだ。
と言っても、それは他人が気づくほどのことでもない。

 一流大学MITの入学内定を勝ち取ったルークだが、
ある夜、3人の不審な男女が眠る彼をかどわかす。
目覚めたルークが見たのは、自分の部屋そっくりにしつらえられているが、
何かが違う一室だった。扉の外は自宅とは似ても似つかぬ、古びた大きな施設。
そこには様々な少年少女が拉致され、
自室と似た部屋を与えられて戸惑いながら暮らしていた。

 目的も知れぬこの〈研究所〉で、残忍なスタッフや医師に、
気分の悪くなる注射や暴力的な検査を繰り返される少年少女たち。
彼らの共通点は「テレキネシス」か「テレパシー」の超能力を持っていることだった。

 ルークは黒人少女カリーシャ、反抗的な少年ニック、幼く泣き虫だが
強いテレパシーをもつ男の子エイヴァリーらと知り合うが、
一定期間検査を受けた子供はひとり、またひとりと〈研究所〉の別棟〈バックハーフ〉へ
連れ去られ、決して帰ってこないのだった。
ルークはこの不穏な施設からの逃亡計画を温めはじめる――。
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<スティーブン・キング作家50周年特設サイト>
https://books.bunshun.jp/sp/king

<文藝春秋BOOKSの作品URL>
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917177