堂場瞬一さんの長編小説
主人公の刑事:滝上亮司が担当した放火事件から
過去に決別したはずの父親の過去が紐解かれていく。
捜査が進む中で、パズルのピースが集まっていく様が
警察小説の醍醐味。
本作では、滝上亮司が、訣別した過去と向き合う部分が
スパイスのように効いていて、
最後まで一気に読み終えました。
シリーズ物でない単発作品なのだけど、
続編があってもおかしくない終わり方、
次があるのか気になりました。
<出版社HPの作品紹介より抜粋>
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デビュー20周年の節目に、「父と子の相克」というテーマに真正面から挑んだ長編小説。
警察官である息子と、政治である父。
権力と血脈、信頼と裏切りに翻弄された男たちの物語――。
銀座の高級クラブで放火事件が発生。オーナーと容疑者の女が命を失った。
警視庁捜査一課の刑事・滝上亮司が、捜査を進めると、
背後に政治家である父の存在が浮かび上がる。
かつて父を憎み、故郷を捨てた刑事は、「封印した過去」と向き合うことに…。
破滅するのは、父か、己か!
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<文藝春秋の作品URL>
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163913711
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