road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「ぼくの手はきみのために」市川拓司/角川書店

市川拓司さんの小説集。

- 僕の手はきみのために
- 透明な軌道
- 黄昏の谷

の3編を収録。

読むのは二度目。

ナイーブで弱いのかもれしれないけれど、
やさしくて穏やかな生活。

子供の頃から、成長して、働き始めて、恋愛して
そして老いていくまで・・
時間の経過を追うことで、物語というよりも
いくつかの人生を体験できる感じ。


自分自身、40代も半ばになってきて、
わかってきたことがある。

年をとっていくこと、年齢的な衰えはしょうがないけれど、
それ以外に、社会や職場、
周囲とのかかわりのなかで変わっていくものがある。

自分の考え方や、価値観、感じ方は変わっていなくても、

20代や30代の頃に考えていた将来像、

その中でも控えめで、リスクなく
なんなく維持できると思っていたものも
変わっていってしまう、
のを止められない。