辞めて、良かったのだと思う。
このまま続けられても、明るい展望が見えてくるとは思えなかった。
日本から工場がどんどん出て行って、産業が弱体化したら、
それだけでどれだけの雇用が失われるか。
100人、500人、1000人、
工場がひとつ移転しただけで
消費による地域社会、経済への貢献、
おさめられたはずの税金に、年金、医療保険。
事業仕分けで明らかになる、
独立法人や天下りポストへのお手盛りな
税金分配は、腹が立つし許せないことでもあるが、
国民の労働機会が失われることの損失は、
それよりも深刻だ。
税金収入が、唯一真っ当な歳入であるこの国の経済を
預かる与党政治家が、何故このことに危機感を持って
動かないのか・・
5年後、10年後のことなど、
自分たちの子や、孫の世代のことなどどうでもよいと
侮っているのか。
証明されたことはひとつある。
親がかりの”坊や”には、(だからこそお金や地位に執着しないかもと思っていた。)
もしかしてあるかもしれないと期待していた
ノーブレス・オブリージュ(高貴なる義務)は、なかった。
この事実からは、学ばなくてはならない。