著者の若松氏は、トヨタで「トヨタ生産方式」の実践・改善・普及に努め、
退社後もその実践・支援活動を行っている。
高齢化が進みさびれつつある架空の田舎町:宝南町を舞台に、
出身者:山内空馬が、あらたな町興しにかかわっていく。
そういうストーリー。
トヨタ式、がこんなふうに展開できる種類のものとは
思っていなかったのが正直な感想。
けれど、トヨタの現実の成功は、確実になにかを証明しているとは思う。
今、私が住んでいるところは新築マンションがどんどん建設されていて
夏休みの今は若い親子連れの姿があふれてる。
それに比べて、
生まれ故郷である街も、実家のある熊本の町も
実際に高齢化が進んでいて、かつて自分が育った頃とはちがうものに
なっている。
連綿と続いてきた世代の流れが止まるのは、日本にとって
よくないことだと、そう思うようになった。
こんな風に、あたらしい形での町興しができたらとは思う。