30代の働く女性たちを主人公にした5編からなる短編集。
「ヒロくん」 武田聖子 36歳
「マンション」 石原ゆかり 34歳
「ガール」 滝川由紀子 32歳
「ワーキング・マザー」 平井孝子 36歳
「ひと回り」 小坂容子 35歳
面白かった。
「サウスバウンド」の直後に読むと、奥田さんってすごいと思う。
ひとつひとつのエピソードや背景は特別なものでなくて
普通に起きている出来事なのに、読んでいて
主人公の切なさや葛藤に同調してしまった。
読む前は、
男と女の違いで、俯瞰して見れる部分も多いと思っていたけれど、
仕事・上司・部下・マンション・結婚 etc
会社勤めの30代の人間が感じるものは、あまり変わらない・・のだと思った。
それにしても、彼女らはみな私よりは年下なのだが、
私と同じ年の「ガール」光山晴美のあつかいは”あんまり”だよね!?