road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「働き方2.0 vs 4.0」橘玲/PHP

橘玲さんの本。
副題は「不条理な会社人生から自由になれる」

本書における「働き方」の定義

働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー
働き方4.0 フリーエージェント(ギグ・エコノミー)
働き方5.0 機会がすべての仕事を行うユートピア/ディストピア

「はじめに」にて
安倍政権が進める「働き方改革」とは、
働き方1.0を強引に2.0にヴァージョンアップしようとするもの
とコメントされています。

(これは自分の感覚とはちょっとあわないですね。)


1.0の年功序列・終身雇用が行き詰まっているのは、もう明らかな現実で
それを維持するのはもうできない。

個人的には、
自分が好む評論家や著者の間で、2.0があるべき姿といわれ始めたのは、
それこそ平成元年くらいからだったという認識なのですが

それがようやく社会的なコンセンサス(あるべき姿あるいはそうなっていかざるを得ない姿)
に変わってきたのがこの1~2年という感じです。

時代が変わるには20年~30年という時間がかかる、というのが自分の実感。


■本書で一番残ったこと 「カルチャーデック」の衝撃
ネットフリックス(Netflix)の人事方針を説明した社内資料の中身

<ネットで観られる日本語訳>

http://tkybpp.hatenablog.com/entry/2018/05/16/073000


GAFAを始めとした外国企業の躍進にくらべて、
かつてJAPAN as No.1といわれた地位を圧倒的に落とした日本企業。

その違いは何なのか?誰しも疑問に思うところ。

個人的には、例えばファーウェイやサムスンの躍進はかつての日本企業の在りざまから
それほど大きな違いはないと思っています。
(急成長による地位や収入の上昇の臨場感、高揚感。
 ライフワーク・バランスなんて言葉はまちがいなくないでしょう。
 サムスンが週休二日になったのはわずか10年ちょっと前の頃と記憶しています。)

それに対して、Netlicsのこれは。。
完全に新しいひとつの標準。

業績不振で一度は社員を大量解雇した
”ただのレンタルDVD屋だった”ネットフリックスのこのやりかたは
衝撃的でした。

大企業(ちょっと前までベンチャーだったソフトバンク楽天でさえも)
こんな風にはできないだろうとは思いながら、
どこかで小さなブレイクスルーが起きて続けば。。
あり得る新しい世界を観れた気がしました。