日下公人(くさかきみんど)さんの本。
春になると自分が就職するちょっと前の頃を思い出します。
まだ学生だった頃に、日下公人さんが出演していた
NHKのパネル討論番組などを何本もカセットテープに録音して
繰り返し聴いていました。
もう30年以上前になるけれど、
冷静で知的、毅然とした態度と柔軟な考え方が好きでした。
自分の選択を導いて後押ししてくれた存在でもあります。
その後も、出演しているテレビを観たり、本を読んだりしていたのですが
最近その機会が減っていたので、
新しい本を読めて、その姿勢がまったく変わっていないことがうれしい。
1930年生まれ、今よりもずっと厳しい時代を生きてきて
ネットのない時代に、自分の考え方・意見をはっきり表明しながら
こんな柔らかささえ感じさせる人がいる、ということを
誇りに思います。