川口俊和さんの小説。
「ここにくれば、過去に戻れる。。」
不思議なうわさのある喫茶店フニクラフニクラ。
4人の女性たちがつぐむ4編を収録。
第一章「恋人」
第二章「夫婦」
第三章「姉妹」
第四章「親子」
大好きな”時間もの”なので大いに期待して読みました。
しばりが多いことでかえって不思議さよりも本当らしさがでるっていうのが
ありますね。
ほっこりする序章である「恋人」を受けた後、
失われたわずかな時が明らかにしていくれる、
誤解や思い込みの影にかくれたおおきな真実
ストーリーにひきこまれて共感します。
読み終えてあらためて装丁をながめたときに
書名である”コーヒーが冷めないうちに”という言葉の意味が
しみてきて、ちょっと泣けました。
おすすめです。