第2回日本ラブストーリー大賞受賞作。
日本ラブストーリー大賞のことは知らなかったのだけれど、
映画化された「カフーを待ちわびて」が第1回大賞受賞作とのこと。
主人公の50年の人生での最初の恋と
恋の相手の彼女のただ守護天使になろうと決意するところから
物語が始まる。
ネットを介して出会ったニックネームしかしらない者たちで進められる犯罪計画
など、現代社会ならではのリアルな怖さもあるのだが
対照的な
主人公の一途さとまったくのだめだめぶりに、
何度か読みながら笑ってしまった。
ひどい悪友と引きこもりから立ち直ろうとしている若い友人も巻き込んで
勇気をふりしぼった主人公の行動が奇跡を起こすところ。
それらを正義の行動と妻が理解して子供たちに話すところ
ほっとしたし、癒された。
現代ならではのラブストーリーなのでしょうね。