林真理子さんの長編小説。
少し前にドラマ化されていたのですがそれは未見。
前半は、いろんな立場のそれぞれの思いが交錯するなかで
自分の気持ちも揺れ動いてちょっと重たい。
中盤、宮城玉緒が「だったら、私は医者になってやる」と恋人:翔の母親に啖呵をきってから
2年間必死で頑張っていくところ、
ひきこまれて最後まで一気に読んだ。
おもしろかった。
まわりの協力者たちと同じように、(玉緒自身も認識するようになったように)
がんばっている人は応援したくなるというメンタリティが
やはりあるのだと思う。
林真理子さんの視点は、現実的なものなので
すべてがうまくいくということはないのだけれど、
それでも、おだやかなHappy Endだったと思う。