高橋克彦さんの新作小説集。
表題作を含む9編を収録。
さるの湯
合掌点
モノクローム
約束
遠く離れて
ゆがみ
あの子はだあれ
遠野九相図
非写真
カメラ(デジタル)についての技術・造形や描写が本作品集の
コアになっていて、それはいままでの”記憶シリーズ”との大きな違いなのだけれど
霊魂や異世界についてのとらえ方も今までの作品に描かれていた
恐怖さとはちがう味わいがあって驚いた。
いくつかの作品で直接東日本大震災のことが書かれていて
それが、東北出身かつ在住の作家である高橋克彦さんにとって
大きな転換を促したのかもしれないですね。