副題は、「勝利をたぐりよせるための56の習慣」
サッカー日本代表キャプテン長谷部誠選手の書いた本。
W杯の報道の中で、その冷静な振る舞いやキャプテンシーに感心することがあって、
もともとの人間性もあるのだろうけれど、実力者ゆえの余裕がなせる業だと
いうイメージもあった。
本書を読んで、
サッカー選手としてかならずしもエリートと言えない高校時代から
Jリーグにスカウトされてプロとしてやっていくことを決断するところ、
ウォルフスブルクでの苦労など
普通に悩んで、だからこそ多くのことを考えて、
そして書名のように自分の生活を律していることが意外だった。
ここしばらく、若いサッカー選手の本を続けて読む機会が
あったのだが、本人の言葉でつづられた、今そのままの裸の言葉は
貴重なメッセージに満ちていると本当に思う。
現役のプレイヤーが本をだすことについて、
おそらく本人たちや日本の風潮の中で、早いという感覚はあると思うのだけれど、
最近の経験で認識が全く変わった。
分野は違っても、他のスポーツ選手や経営者など
今輝いている人が自分の言葉で語る本は、周りの人々への
大きなギフトになるのではないかと思った。