林真理子さんの長編小説。
おもしろかった、そして美味しい小説。
パリに来て19年目
主人公である美佐子とその夫である日本人シェフの経営する
レストラン「シリウス」がミシュランの星を取得したという
連絡を受けるところから物語が始まる。
主人公の美佐子が初めてフランス料理を食べたのは24歳の誕生日。
四国和歌山で、豊かな家に育った美佐子には、特別な舌があった。
素直で爛漫で人の気持ちをつかめる美佐子が
その人間性で、まわりの人間から愛されながら
苦労ものりこえていく。
そしてその人生を彩る美味しい料理・・
終章での娘への告白には、ちょっとわらってしまった
そして最後の記事、物語の中のパリの人たちと同じように
ワカヤマからのレストランオープンの知らせを待ちたいと思った。
おすすめです。