ミュージカルで有名な「オペラ座の怪人」、
フレデリック・フォーサイスが手掛けてたその完結編。
「オペラ座の怪人」についても、
劇団四季のCMでのイメージしかもっていなかったのだけれど、
巻末にフォーサイスによる「この物語を書くにあたって」が付されていて
ガストン・ルルーの原作と、その後の映画化、
そして現在もこの作品を名作たらしめているアンドリュー・ロイド・ウエーバーによる
ミュージカルでの再構築の背景がよくわかるようになっている。
その上での本作、
どんなことでもありえただろう、1900年頃のニューヨークを舞台にしたことで、
成立した悲恋物語のEndingを、何人かの登場人物たちを語り手にすることで
完成させている。
さすがにフォーサイスと思いました。