箱根駅伝を舞台にした
堂場瞬一さんの長編小説。
大学4年、最後の箱根駅伝の予選会で出場の道を断たれた
城南大陸上部のキャプテン浦大地が主人公。
おなじく長距離ランラーを育てる名伯楽といわれながら
指導する自分のチームで箱根出場が一度もかなうことなく
最後の年を終えた美浜大陸上部監督の吉池幸三。
「これで終りじゃない。俺と一緒に箱根に行こう。」
吉池が浦に声をかけたのは箱根駅伝を走る学連選抜での参加。
例年にまして、優秀なランナーのそろったメンバーに対して、
吉池は、優勝をめざすと宣言する。
チームとして予選会を通過できなかったものの、
連続して区間新記録を更新しているエリート・ランナー：山城悟
彼の関心は、後にデビューを控えたマラソン初挑戦への調整のみ、
チームで走る駅伝において、所属大学を超えたチームは成立するのか・・
キャプテンを任された浦、
自らも悩みを持ちながら、本番に向けて気持ちを高めていく。
最後にチームは。
この1-2年、
陸上、駅伝ものに優れた作品をいくつも読んできたけれど
本作も傑作、面白かった。
いよいよ、年始の箱根駅伝が近づく中で、機会があれば・・
オススメです。
