誉田哲也さんの新作長編。
主人公はゴールデン街の店”エポ”の陣内陽一。
歌舞伎町の再開発計画”歌舞伎町リヴァイヴ”の推進委員会
歌舞伎町で生まれ育ち生活してきた、いくつかの不動産オーナーでもある
町会長・高山和義の視点で物語は始まる。
フリーライターの上岡、
かつての新宿区長だった父親の死に疑問を持ち続けている警察官・小川幸彦
新宿・歌舞伎町で密かにかたりつがれる都市伝説
”歌舞伎町セブン”の存在を追いかけながら・・
新宿を舞台にした小説は多いけれど、
商売だったり利権だったり、犯罪にその取締り、
本作のような歌舞伎町で働き生活していく者の視点で
街を語った小説はなかったような気がする。
それだけで、新鮮だったし面白かった。
特に主人公のジンさんこと、陣内陽一には
藤原伊織さんの小説の主人公に通じる、
ハードボイルド小説の妙味がある。
これからどうなっていくのか・・
新しいシリーズ作品としても、期待できそうなEnding。
新作が読みたい、そう思いました。