雫井脩介さんの長編小説。
雫井脩介さんの小説というと「クローズド・ノート」もありましたが
「火の粉」のイメージが強くて、
なんとなく癖のある作品というイメージがありました。
本作は、刑事になった佐原夏輝が、
同じく刑事であり、離婚して家をでた父親と
捜査の現場で一緒に行動しながら、微妙なコミュニケーションで
すこしずつ関係を修復していく様子が、
オーソドックスながら気持ちよかった。
ジャケットプレイには笑ってしまった。
最後になって、そのファッションの理由も明らかになって・・
しんみりした、家族という絆への希望を残した
ラストシーンが印象的でした。