road2vのブログ - a little white rooster

Windows10 64bit化、書庫:PC(パソコン)関連作りました。

「鬼九郎弧月剣」高橋克彦/新潮社

高橋克彦さんの「舫鬼九郎シリーズ」最新作。

高橋克彦さん、一連のシリーズ作品、新作を楽しみにしているもの
多いのですが、
このシリーズもずいぶん新作がでてなかった気がします。
うれしいのですが、前作の記憶が薄れていて、連作故の楽しみを
満喫できていないかも知れません。

さて、本作。大長編です。

江戸を離れ、京都へ向かう舫鬼九郎一行、
なじみの柳生十兵衛、天竺徳兵衛たちに加えて

新たな敵、風魔:小五郎、西鬼、南鬼。
そして柳生を恨む剣士:高澤恒志郎。
青柳元七。

長編故に、スポットがあたる登場人物が多くて、
高尾や長兵衛、権兵衛などもすっかり存在感がなくなるほど・・

敵か、味方か、それぞれの思惑でドラマが思わぬ方向に
転がるところは、このシリーズの魅力ですが、

長丁場で、さすがにちょっと集中力がとぎれました。

最後に、九郎と父・妹との再会。
これが、この旅、このドラマのクライマックス。
このシリーズのバックボーンになっていた九郎の出生の秘密。

この大長編だからこそ、終わらせることができたのかと思います。

新しい仲間も(ずいぶん増えて)、この後はどうなっていくのか。
楽しみでもありますが。

”チョーサク"シリーズの新作が読みたい・・。