有川浩さんの、自衛隊3部作のひとつ(海自編)。
春の横須賀米軍基地、市民に開放された桜祭りの賑わいを他所に
停泊している潜水艦の乗務員:夏木と水原が主人公。
突如来襲した、巨大な海老の群れ..
潜水艦艦長の身体を張った行動で
襲撃をなんとか免れて、潜水艦に逃げ込んだ子供たち。
同じ団地に住む彼らには、複雑な軋轢があり..
物語の季節は、春なのだけれど、海に、巨大化した深海生物、
夏休みの読書にはすごくマッチしていると思います。
「空の中」を読んだときも、思いましたが、
有川さんならではの、恋愛要素も設定が設定だけに
すこし違う味わいがありますが、少年たちの気づきと成長も
またああ、なつかしい王道のSFジュブナイルという感じがして..
楽しめました。
「塩の街」、「空の中」に続いて、これで
シリーズ終りかと思うと寂しいです。