5年前、不況で解散を余儀なくされた武蔵野電算ラグビー部、
最後の試合に悔いを残して生きてきた選手たち、
何かを取り戻すために、何かを終わらせるために。
主人公:桐生威は、
もう一度おなじメンバーで試合を使用と決意する。
堂場瞬一さんの、企業スポーツを舞台にした長編小説。
それぞれの思いを抱えて生きているかつてのチームメンバー、
すれちがいや、葛藤、
そしてまた再び同じグランドに戻ってくる。
単純なストーリーなのかも知れない、
けど、おもしろかった。
また、こんなふうに企業スポーツ(レース活動など)
が、不況のあおりをうけて廃止される時代がくるとは
思っていなかっただけに、繰り返す出来事に
複雑な感想も重なった。
こんな今だからこそ、読んでよかったと
思いました。